陸上スパイクのピンの選び方!
新入部員向けに、ピンの種類や付け方を解説

陸上スパイクのピンにはどのような種類があり、グラウンドや競技に応じてどのように選べば良いのでしょうか。本記事では、陸上スパイクのピンの選び方や取り付け方法を解説します。陸上スパイクの正しい履き方やお手入れ方法など、長持ちさせるコツも解説しますのでぜひ参考にしてください。

陸上スパイクピンの種類


陸上スパイクピンの種類

1.トラックでピンの種類を決める

トラックの種類によって使用するスパイクのピンは異なります。陸上トラックには主に「オールウェザー(ゴム)」と「アンツーカー(土)」の2種類があり、それぞれに適したピンの形状が分かれています。

オールウェザー(ゴム)のトラックでは、先端が並行になっているオールウェザー(ゴム)用のピンを使用すると、グリップ力と反発力が得られます。アンツーカー(土)のトラックでは、先端が尖っているアンツーカー(土)用のピンを使用することで、地面へ食い込みを利用した高いグリップ性能が得られます。また、オールウェザー(ゴム)用のピンには3つのタイプがあり、それぞれの特徴は以下の通りです。

  • オールウェザー(ゴム)用ピンの3つのタイプ
  • 平行ピン…ピンが軽量のためスパイクの軽さにこだわる人や長距離走者に向いている
  • 2段平行ピン…瞬発的に大きな力が加えられるためフィールド競技などに向いている
  • 3段平行ピン…高い反発力とグリップ力が得られるため短距離や中距離のトラック種目に向いている

ピンのタイプによって得られる効果が異なっているため、種目に応じて適切なピンを選びましょう。

2.競技種目でピンの長さを決める

ピンの長さは5mm〜12mmまで種類があり、競技種目に応じて適した長さを選ぶ必要があります。トラックの種類と競技種目ごとの目安となるピンの長さは以下の通りです。

小学生や中学1年生など、まだ身体が出来上がってない子供の場合、表よりも1つ短いものを選んだ方が負担を抑えて走りやすいです。

トラックの種類 競技種目 ピンの長さ
オールウェザー(ゴム) 短距離 8mm
中距離 7mm
長距離 5mm
フィールド 9mm
短距離 12mm
中距離・フィールド 9mm
長距離 7mm

ピンが長いほど、トラックとのグリップ力が高まり、瞬間的なパワーを発揮できるため、短距離やフィールド競技では長めのピンが使用されます。一方で、グリップ力よりも軽量性を求める長距離では、短めのピンが使用されます。

また、部活動などで土のトラックを使用する予定で、競技経験がない初心者の方はピンの長さが12mmのものを選ぶのがおすすめです。

3.状況に応じてピンの長さを変える

ピンの長さによる違い
長いピン 短いピン
グリップ力が強いぶん足への負担が大きい
初心者、筋力がある人、雨天時におすすめ
グリップ力が弱いぶん足への負担が少ない
筋力に自信がない人、練習時、トラックが硬いときにおすすめ

競技者の筋力や天候など、さまざまな状況も踏まえた上でピンの長さを決める必要があります。走り方や筋力、天候などで適切なピンの長さが変わるため、状況に応じた使い分けも必要です。例えば、筋力に自信がある場合、高いグリップ力で瞬発的なパワーが出せるため、長めのピンが向いています。一方で筋力に自信がない場合には、短めのピンで足への負担を軽くした方がいいでしょう。

その他にも、雨天時はグリップ力を重視して長めのピンを選んだり、トラックが硬い場合には短めのピンを選んだりといった基準もあります。また、初心者の方は安定感重視で長めのピンを選ぶのもおすすめです。長時間の練習を行う場合は足への負担を考慮して短めのピンを選ぶなど、状況に応じて複数のピンが選べるようにしておくと便利です。


陸上スパイクピンの取り付け方

アタッチメントは必要?

アタッチメントは主に土のトラックで陸上スパイクを使用する際に必要で、主な効果としては下記の通りです。

  • アタッチメントの効果
  • 足の負担を緩和する
  • グリップ力を高める
  • プレートを保護する

土のトラックでは、地面が凸凹しているため、走る際に足元がぐらつく可能性があります。アタッチメントをピンとスパイクの間に取り付けると、踏み込んだ際に足のぐらつきを抑えられます。

さらに、アタッチメントがあると隙間から砂や小石が入り込むのを防ぎ、プレートを保護できます。以上のようにアタッチメントは土のトラックで必要なものなので、オールウェザーのトラックでは不要です。また、フィールド競技の場合もアタッチメントは必要ありません。

ピンの取り換え時はいつ行う?

ピンは使い続けると消耗するため、先端がすり減ってきたら適切なタイミングで交換しなければなりません。摩耗したピンはグリップ力が弱くなるため、パフォーマンスが低下し、怪我をするリスクも高まります。交換するタイミングとしては以下を目安にしてください。

  • ピンを取り換えるタイミング
  • オールウェザー用:角が削れた頃
  • 土用:先端が丸くなった頃

また、練習前や競技前にピンの消耗に気が付く可能性もあるので、予備のピンを持ち歩いておくと安心です。新品の予備ピンがあれば、消耗具合を客観的に判断できるメリットもあります。


陸上スパイクの履き方

1.ピンが緩んでいないか確認

シューズを履く前に、スパイクのピンが緩んでいないか確認しましょう。ピンは、つけっぱなしにしていると自然に緩む可能性があります。スパイクを履く前に、ピン回しで1本ずつ締まり具合を確認しておきましょう。

2.姿勢を整える

まず、地面に座った状態で姿勢を整えてください。座った状態からかかとを地面につけて、つま先を約45度の角度で上げてから、ひざとつま先が一直線になるよう姿勢を整えます。この基本姿勢を作った上でスパイクのフィット感を確かめます。

3.シューズに足を入れる

次にシューレース(靴紐)を緩めた状態でシューズに足を入れて、かかとを地面にトントンとつけてから、しっかりとはめます。フィット感の基準としては、ランニングシューズよりもタイトで、ぴったりのサイズ感が理想です。

4.シューレースを締める

最後にかかとを固定したままシューレース(靴紐)を締めてください。結ぶときは重心をつま先に移して、シューレース(靴紐)を前後にひっぱりながら結びます。最後に各部のフィット感をチェックしてください。

  • ✔履き心地の最終チェック
  • つま先やかかとに余分な隙間がないか
  • 圧迫感なくフィットしているか
  • 履き口と足首に隙間はないか

陸上スパイクのお手入れ方法


陸上スパイクを長持ちさせるための注意点

コンクリートを歩かない

陸上スパイクでコンクリートなどトラック以外の部分を歩くのは厳禁です。コンクリートなどの硬い地面の上を歩くと、ピンやソールを傷めてしまうため、スパイクの性能が落ちてしまいます。

さらに、ピンを付けた状態でコンクリートの上を歩くと、不安定で怪我の恐れもあります。スパイクの寿命も短くなるため、長く使うためにはトラック以外の部分を歩かないようにしてください。

かかとを踏まない

陸上スパイクにとって、かかと部分は非常に重要なため、かかとを踏まないようにしましょう。かかと部分が潰れると履いたときのフィット感が弱くなってしまうため、パフォーマンスが低下したり、靴擦れやマメなどの原因になったりします。

スパイクのかかとを踏まずに使うためには、履く際に靴紐を緩めておくのがポイントです。練習後などスパイクを脱ぐ際に靴紐を緩めておけば、急いで履くときもかかとを踏まずにスムーズに履けます。

ピンが抜けたまま使用しない

ピンが抜けた状態で使用すると、ネジ穴に土などが詰まってピンの取り付けができなくなる可能性があります。練習中などにスパイクを確認した際に、ピンが抜けているのに気づいた経験がある人もいるはずです。ピンがない状態で使い続けると、その部分に土などが詰まってしまい、ピンの取り付けが難しくなります。

そのため、ピンが抜けているのに気づいたら、練習を中断してピンを取り付け直すようにしてください。また、こういったトラブルが起きるのに備えて、交換用のピンを持っておくと安心です。


おすすめの陸上スパイク

ここではおすすめの陸上スパイクを紹介します。自分が取り組む競技の特性やスパイクで重視するポイントなどを考慮しながら選んでみてください。


競技種目やトラックの種類に応じて選ぶのが重要

メガスポーツでは、さまざまなメーカーや競技種目に応じた陸上スパイクをラインナップしています。交換用のピンなども充実しており、スタッフと相談しながら自分の足や競技能力に合ったスパイクが選べるので、陸上スパイクをお探しの方はぜひご利用ください。